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2025年4月1日更新
お茶の水女子大学は1875年(明治8年)に日本初の官立女子教育機関「東京女子師範学校」として設立され、今年、創立150周年を迎えます。学問を志す女性たちが全国から集い、女性が高等教育を受け、社会で活躍することが困難であった時代から、女子教育のフロントランナーとして道を切り拓き、性別、年齢、人種、国籍、文化、宗教など異なる背景を持つ多様な人々と互いの違いを認め合い尊重しながら、より良き社会の実現に寄与することを、本学の果たすべき役割として取り組んできました。師範学校という名が示すように教員養成機関として設立されましたが、卒業生は教育者だけでなく優れた研究者、また経済や産業、報道など国内外の様々な分野で活躍する多くの女性人材を輩出しています。
昨年度、本学に74年ぶりの新学部「共創工学部」が誕生しました。共創工学部ではこれまでの文教育学部、理学部、生活科学部の3学部の教育?研究の伝統を礎に工学と人文学?社会科学の知を協働させ、共に未来の環境、社会、文化を創る工学系女性リーダーの育成を目指します。共創工学部の設置により、これまでの3学部の研究そして教育の成果が、より速やかにそしてスムーズに、具体的な形になって社会に還元されていくことが期待されます。私たちは共創工学部とともに、これから、モノやコトを作り出すことをとおして社会の要請に応え、輝かしい未来を切り拓き、新たな歴史のページを刻んでまいります。
パンデミックによって、私たちはITなどデジタル技術の重要性を再認識させられました。リアルな世界が制限される中、バーチャルな世界を支えるITによって、日常のコミュニケーションだけでなく、大学も教育の機能を維持することができました。しかし、日本は世界的に見るとデジタル化の遅れという課題への対応が急務であり、今後一層のITやAI技術の開発、活用を通して、日本のみならず世界の様々な課題を解決することが求められています。本学でもすべての学生がITの知識を身に着け、その応用が可能になるような教育を行い、Society5.