本学卒業生思い出の味、といえば、なんといっても「ときわじるこ」でしょう。徽音祭の折りに、食物栄養学科の学生さんたちによって供される、あの薄翠色も美しい、上品な味わいの「ときわじるこ」を、誰でも一度は味わったことがあるのでは?
徽音祭でお客さまに供されるまでには、食物栄養学科の学生さんたちの血のにじむような(?)努力があるんですよ。ご存知でしたか? 調理は1年生と2年生が担当していますが、2年生が代々伝わる「ときわじるこ」の秘伝を1年生に伝授していきます。先輩のOKがでるまで、何度も試作を重ね、本番に臨みます。試作品は調理研に持って行き、調理学の先生方や先輩たちの厳しいチェックを受けるのですが、抹茶の量や甘さの加減など、微調整が繰り返され、「OK」の太鼓判とともにやっとお客さまに出されるのです。お茶大食物栄養学科の誇りここにあり、という感じですね。昔は裏ごし、今は餡ねりがとても大変で、卒業後はみんなの共通の思い出となるそうです。こだわりの京都の漬け物、そしてほうじ茶という組み合わせも、長く受け継がれる伝統の味です。
この「ときわじるこ」、実はとても長い歴史を持つものなのです。「食物の1回生の方が、3年の時に学園祭で何か催しをしようということで、食物学科なので食べ物をと考えて始めたものだそうです。昭和2